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校長室より

校長通信
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2018/04/01

四月の言葉(不来方の)

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 この詩は、夭折した石川啄木が旧制盛岡中学校の生徒のころの自身を回想した一首です。石川啄木といえば、一握の砂(いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ 等)にあるように寂しい感じの詩が多く知られています。しかし、この詩には、十五歳の頃の、希望と夢が大きく謳われています。これから何にでもなれるという大きな夢や希望が空に吸われるという表現に表れています。十五歳という節目の年に、大きな希望と志を天高く思ってほしい。

 四月、新入生が入学してくる。本校記念すべき50期生である。皆さんそれぞれが、高校生活への大きな期待を持っているはずである。その期待に応えるべく越谷北高校を育てていきたい。新入生はどうか今の気持ちを忘れず、新2年生新3年生は入学したあの時の気持ちを今一度思い出し、新たな気持ちで、新年度をスタートさせてほしい。

星雲の志を忘れることなく。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も工夫を凝らしていただきすてきな書になっています。)


08:30 | 投票する | 投票数(5) | コメント(0)
2018/03/28

SSHに指定されました。

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 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に平成30年度から5年間指定されました。
埼玉県で最初に理数科を設置した学校として長年の悲願でした。本校の今までの先生方生徒の皆さんの探究する学びの姿勢が評価されたものと思います。今後SSHを契機に本校の教育を学校全体で高めて行きたいと思います。

本校のSSHによる成長物語を以下の図に示しました。



 生徒が持っている「課題発見力」という種子を健全に芽吹かせるためには、「知識・教養」という土壌が必要です。この土壌を豊かにするために、単元型教科間連携・テーマ型教科間連携といったクロスカリキュラムによってリベラルアーツの醸成を図ることを計画しています。

土壌をより豊かにするためには元肥も必要です。そこで学校設定科目の理数総合で、自然観察・科学的体験を積みます。

  

 課題発見力の芽生えには水と追肥、そして太陽光が必要となります。水や追肥は科学的スキルを身につけるための学校設定科目を想定しました。理数探究・理数数学探究・科学英語さらにスキル習得型教科間連携を有効に活用し育てていきます。なお、太陽光は大学等外部の連携を想定しています。

初めは小さな芽生えですが、日々のアクティブ・ラーニングによって根や葉を伸ばし、互いに協働することでチーム力を身につけながら生徒たちは一本の樹木に成長していきます。

  

生徒たちは潜在的に持っていた探究心を知識・教養の土壌に根深く広げていきます。理数探究の中で実践する各種の研究活動を通して、「課題解決力」という幹が太く成長します。また、大学等から最先端の話題提供や研究支援という日の光を受けることで、新たな探究心という葉を広げ大きく育ちます。

  

 3年間の高校生活の中で実施した研究成果は、多様な花として表現しました。多様な花はやがて実を結び、未来へ続く新たな課題発見力という多様な種子をつくります。これらの種子は大学・社会という次のステージで芽吹き、大きな花を咲かせていくことになります。


 以上のような成長物語をSSHで実現したいと考えています。


 


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2018/03/01

大好きな花を育てるように(3月の言葉)

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 卒業の季節になりました。今月の言葉は、どこかで見かけた言葉で、素敵だなと思っていた言葉です。卒業生にも在校生にも自分を育ててほしいと思っています。大好きな花を育てるように、自分を育てる。きっと素敵な自分に育つと思います。この世の中で自分という人間はただ一人です。自分の人生を誰かに変わって歩いてもらうわけにはいきません。自分の人生は自分で責任をもって誠実に真っ直ぐに生きる他はないのです。世界でたった一人の自分を大切に大好きな花を育てるように大切に育てていってほしいと願います。

 3年間学んだ学舎を巣立っていく卒業生の皆さんが、大切に自分を成長させ、日本のみならず世界の様々な分野で人々の幸福に貢献する人になってほしいと思います。本校での学びは、卒業生の皆さんに探究する心を芽生えさせたはずです。どんな分野に行こうとも探求心を忘れず、推論することを忘れないで下さい。

 数学者の新井紀子氏が、書いています。

「世の中の「困ったこと」を見つけて下さい。そして、できない理由を探す前に、どうやったらその「困ったこと」を解決できるか考えてください。」

 これからのAI時代を生きる生徒達に、ぜひ人間にしか出来ないことを考えていってもらいたいと思います。
 (書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回もすてきな書になっています。)


09:30 | 投票する | 投票数(13) | コメント(0)
2018/02/01

知的好奇心(如月の言葉)

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 気がつけば、もう2月である。3年生は、家庭研修に入り、大学受験の天王山を迎える。生徒が、自分を信じ、実力を遺憾なく発揮してくれることを期待したい。しかし、受験勉強は受験だけのものではない。勉強をすることにより、確実に賢くなっている。その受験勉強をする力の源は、ただ単に大学に受かりたいということだけではないはずである。むしろ、勉強することにより、知識が深まり、もっと知りたいという心のうずき、つまり好奇心の深まりにあるのだと思う。
 つい最近、私は、「子どもは40000回質問する(あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力)」という本を読んだ。その中で、好奇心の大切さ、特に知的好奇心の大切さを感じた。これからの人生で勉強を受験勉強だけに終わらせず、知的好奇心を持って生きていくことが大切だと感じた。

なるほどと思った文を引用したい。(私なりにアレンジしてある)
「これからは、豊かな好奇心の持ち主が求められる時代になるだろう。求めているのは、決められた手順をそつなくこなして指示に従うだけでなく、それ以上の貢献ができるタイプだ。つまり、自ら学習し、問題を解決し、鋭い疑問を投げかける意欲のある人物が必要とされている。
好奇心に満ちた学習者は深く、そして広く学ぶ。専門知識と高度な判断能力を必要とする職務、例えば、金融業やソフトウエア開発といった分野の仕事に向いている。また、異なる分野の知識をつなぎ合わせて新たな知恵を生み出す創造的な活動が得意なことが多く、複数の専門分野を横断するチームで働くのにいちばん適しているのもこのタイプである。つまり、人工知能がもっとも苦手とするような仕事を担う存在だ。ホワイトカラーの職場でさえ人間の仕事が急速にテクノロジーに置き換えられつつある世界では、もはや賢いだけでは生き残れない。コンピュータは賢い。だが、どれほど高性能でも、今のところ好奇心旺盛なコンピュータは存在しない。
・好奇心のはじまりは、知りたいという心のうずきとして現れる。・・・「拡散的好奇心」
・「知的好奇心」・・・拡散的好奇心がうまく導かれ、知識と理解を求める意欲へと変われば私たちの糧となる。このように意識的に訓練をしなければ身につかない奥深い好奇心こそが「知的好奇心」である。拡散的好奇心が成長し、新しいものを求める単純な欲求が深い理解を目指す方向性のある努力へと変化した時、それを知的好奇心と呼ぶことができる。」
なるほどである。
 私たちは、忘れてしまっているが、赤ちゃんの頃、自分が興味を持っていることを知りたくて指さしてそれを大人に聞くことをしていた。指さしながら、「あ~あ~、だぁ~、だぁ~」と言っていたのではないか。あるものについてもっと知りたいと思い、大人がそれについて教えてくれることを期待している。私たちは、言葉を話せるようになる前から、指を使って問いを発していたのである。
そんな、知的好奇心をいくつになっても持ち続け、なぜを考え続ける人でありたいと思う。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も工夫を凝らしていただきすてきな書になっています。)

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2018/01/01

睦月の言葉(新しき・・・)

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新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)
                 
 
「万葉集」の最後を飾る大伴家持の一首です。-「新しい年の初めの、初春の今日降る雪のように、良いことが積み重なりますように」-この詩のように、今年は良いことが多くあってほしいと願っています。
生徒が、「夢・希望」を、単なる空想としないためには、自分の「生きることについての理想」とつなげ、一人の人間としてどう生きるべきか、自分はどのように生きようとしているのか、どの方向に向かってどんな歩みをしようとしているのかについて考えを深め、日々を確かに、一歩一歩着実に歩んでいくことが大切だと思っています。今年は、越谷北高校にとって50周年の年になります。この節目の年にさらに越谷北高校の躍進の年になりますよう頑張って参ります。
どうぞ、本年も皆様の御支援、御協力を心よりお願い申し上げます。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回は和歌ですので、先生の工夫を凝らしたものになっていて、新年にふさわしい情緒のあるものになっています。)
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2017/12/01

師走の言葉(自彊不息)

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 早いもので、いつの間にか、師走になりました。今年も後一月になりました。寒さも日一日と厳しくなってきています。しかし、この寒さを経験しないと暖かい春はやってきません。3年生は、もう少しで受験になります。毎日が受験に向けての努力の日々になります。つまり、勉強すると言うことです。が、考えてみると、受験だから勉強するということではないはずです。

易経という古代中国の占いの書に、

「自彊不息」

と言う言葉があります。「じきょうやまず」と読みます。

易経には次のように書かれています。

「自彊不息」易曰,天行健。君子以自彊不息。

 【読み下し】では、易に曰く,天行健なり。君子はもって自ら彊(つと)めて息(や)まず。となり、

その意味するところは、

「天地の運行がすこやかであるように,君子も自ら努め励み,怠ることはない。」と言うことです。

自彊とは、みずから努め励むことです。そのことをやめない。そうすることにより、人間ができてくるのだと思います。まだまだ、高校生はこれからが人生のスタートです。その先にある自分の思う世界に雄飛するために、今を努め励むことです。そしてそれをやめないことです。

私自身、いくつになっても努力し、勉強し続ける人でありたい。と思います。



07:41 | 投票する | 投票数(13) | コメント(0)
2017/11/01

霜月の言葉(自調自考)

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「自調自考」という言葉があります。多くの学校の目標やモットーになっています。その意味するところは、「自ら調べ自ら考える」ことです。

 なぜ、今月この言葉を取り上げたかというと、これからの進化の激しい時代において、大切な事は、「自分で調べ自分で考える」ということだと思うからです。実は、このところ、人工知能(AI)が話題になっていて、NHKの教育テレビでも特集を組んで放送しています。毎回興味深く見ていますが、今日の情報技術や認知科学の研究を見ると、AIが人間に近づくあるいは取って代わる日が来るのではないかと思うところもあります。私自身、コンピュータを使ったのはもう40年以上前になります。そのころは、MS-DOSの世界で、マシン語をいじってみたり、BASICでプログラムを組んでみたりしていました。今のように誰でもが、コンピュータを使いこなし、スマホを操作する時代が来るとは夢にも思いませんでした。私は、その当時の癖で、なぜ、こんなことができるのか?どうしてこういうふうに動くのか?が気になってしまいます。そんな性分です。そのせいかいつも”もや感”があります。2045年には、AIが人間の知能を超える技術的特異点(シンギュラリティ)が来ると予想する本が多く出版されています。シンギュラリティが来るかどうかはわかりませんが、確実に言えることは、技術の進歩は、指数関数(エクスポネンシャル)的に急激に進むということです。その時に、時代の変化に柔軟に対応していくことができる人間になっているために、今から”考える”という習慣をつけておくことが肝要です。これからの時代は、こうすればこうなるというような”正解”はなく、いろいろなことを考え”最適解”を自ら導き出すという時代になってくると思います。AIに負けず、世界に雄飛し、国際社会で貢献する人財となるべく、自ら調べ自ら考えることは益々重要になってきています。私は、人間にしかできないクリエイティブな思考、そしてあらゆる生物の中で人間が一番多く持ち得るホスピタリティな心を大切にする、そんな越谷北高校生を育て社会に輩出したいと思っています。

 


(書は、いつも、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回は背景に紅葉をあしらっていて季節感もあり味わい深いものになっています。)


07:00 | 投票する | 投票数(15) | コメント(0)
2017/10/02

神無月の言葉(自分軸)

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 今回は、石川一郎氏の「2020年大学入試問題」から、「自分軸」という言葉について考えてみました。これからの、授業は、アクティブ・ラーニングをホームベースとして「自分軸」をつくり、それを意識できるかにかかっているということに頷けます。
 「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を問う様々な問いの中に、“Who are you ?”を問う問題が姿を変えて設定されることになるからです。
 自分とは何か?
 知識をベースに論理的に批判的に創造的に思考しなければならないような問題は、批判するオリジナルの基礎、創造が生まれる強い意志が不可欠になります。
自分にとって「知識・技能」がどう役立つのか?
それは社会に貢献できる知識の使い方や技能を発揮できるのか?
自分は何を何のために思考し、判断し、それを表現することが社会や世界を創ることにつながるのか?
自分はいったいどこに向かって主体的になり、多様な人々や文化をどのように受け入れることができるのか?
そのために協調できる自分とはどのような存在なのか?
 誰か他者に承認されることよりも(他者軸)、自分がまず意志決定することが重要であることに気付く、その気づきが「自分軸」です。
 しかし、「自分軸」はブレるものです。その時、ブレていると声をかけてくれる仲間やそれを受け入れる信頼関係を作ることが授業の中に埋め込まれている必要がでてきます。「自分軸」はその対話関係の中で、ブレない自分が出来ていく中で見えてくるものです。だからアクティブラーニングで学ぶ必要があるのです。そうすることにより、ブレずに自分の価値観に基づいて行動できるようになるのです。自分軸があると「他人と比較しない」「判断基準ができる」「信頼される」などの変化が得られてきます。自分軸を見つけるために、主体的に多様な人々と対話をして、いろいろなことを深く学ぶ中で、いろいろな体験や本をよんだりすることで自分軸をみつけてほしいと思います。
 「自分軸」のある生き方をしたいものです。
(書は、毎回、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回も力強いですね。)
08:43 | 投票する | 投票数(12) | コメント(0)
2017/09/01

長月の言葉(好きなことを掘り下げろ)

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 少し個人的なことにもなるのですが、私が会長を務める高数研(高校数学教育研究会)が主催する高校数学フェアが8月7日と8日に戸田市文化会館で開催されました。5人から6人位でチームを作り、数学の問題に朝から夕方まで1日かけて取り組むというものです。今回は6校で9チームが参加し解答を競い合いました。本校からも1チームが参加し敢闘賞を受賞しました。どの学校のチームも話し合い助け合いながら問題と悪戦苦闘していました。一日どっぷりと数学を解くという経験は、数学の興味関心を深めると共に、何事もあきらめないで最後までやり抜くという体験につながったのではないかと思います。

 数学フェアの2日目に、中島さち子さんの講演がありました。中島さち子さんについて少し紹介させて頂きます。中島さち子さんは、高校2年生の時に数学オリンピックで金メダルを日本人女性で初めて受賞した人です。才能豊かな人で、東京大学数学科在学中にジャズに出会い、現在は、ジャズピアニストとしても第一線で活躍している人です。今回の講演の中でこんなエピソードを紹介していただきました。「中学3年生の時、大学への数学という月刊誌の中に数学者のピーターフランクルが出題した宿題コーナーの問題を約1ヶ月考え続けた。難しくて、約1ヶ月毎日考え続けた。食事をしながらも寝ながらも考えた」ということです。その過程は、山登りみたいで、こっちに行ってみたら行き止まりで違う、こっちにこれ以上行ったら危険ということの繰り返しだったということです。その問題の解答を提出する締め切り日、38度の熱を出しながら考え続け、最後の最後にひらめいたそうです。そして、解答を作り締め切りぎりぎりで郵送したそうです。そうしたら、ここからがすごい話なんですが、直接ピーターフランクルから電話があったそうです。解答の素晴らしさを褒め称えるものであり、このことがきっかけとなり、数学オリンピックの世界へ挑戦することになったとのことです。天才は天才を見抜くのでしょうか?まさにうそのようなホントの話なのです。中島さち子さんは、「解けたこと以上に、一ヶ月考え続けることができた自分に自信が持てた」と言っています。さらに、数々の失敗体験や、失敗したときの学習体験が大切で、良い失敗を多くしてほしいと言っていました。失敗を恐れず、好きなものがあれば、点を掘り下げてみる。それがやがて線になり、面になると自分の経験から話されていました。本当にそうだと私もつくづく思います。好きこそものの上手なれですね。どうか、高校生活やこれからの人生で好きなものを掘り下げて下さい。好きなものがまだ見つからない人はこれから見つければ良いのです。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。毎回工夫して頂いてます。)


08:39 | 投票する | 投票数(18) | コメント(0)
2017/08/01

知識から知恵へ(葉月の言葉)

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 この言葉は、夏休みのしおりのあいさつの題名にした言葉です。

一生懸命勉強をして知識を得ても、自分でしっかりと考えなければ、その知識が使えるものにはなりません。知識はたくさん身につけたけれども、それがどうしたということになってしまうということです。逆に、いろいろ考えても、勉強しなければ、思い込みだけ激しくて、失敗しかねないということです。つまり、勉強して知識を得ることは最低限必要ですが、さらにその知識を使っていろいろ考え自分の力で表現することが大切なのです。

 さらに、得た知識を体験することをしてほしいと思います。7月に御講演を頂いた東京理科大学教授の秋山仁先生に、寄贈して頂いた著書「秋山仁の教育羅針盤 共に、希望を語ろう」の中に、「知識が知恵に-体験で深化」という章があり、体験の必要性を説いています。知識だけで大学へ行っても、身についた知識ではないから、すぐに忘れてしまう。自分で体験し、やってみて、知恵にまで高めたものであれば、その後の人生にもきっと役に立つはずです。その意味では、本校は夏休みに、希望者に民間会社「建設技術研究所」と連携し、希望者に川の科学と題して、環境と防災の視点での体験学習を一泊二日で実施しています。また、理数科の1年生には、三浦半島で生物や地学の実体験を行う野外実習をしています。まさに、知識を知恵にまで高める取組が行われています。

 2020年度から始まる新しい大学入試「大学入学共通テスト(仮称)」でも、この根幹はこれまでの「知識偏重」から、思考力、判断力、表現力を問う入試に変えようということと捉えることができます。ただ知識を覚えていれば解けるという問題ではなく、文章や図表、グラフなどを題材にして、そこから情報を編集し文章にまとめる力が必要になるということです。その際、考えた上でどのように表現するかが大切になります。そこで、顕著に表れてくるのは、やはり体験から身につけた知識つまり知恵であると思います。2020年度の入試問題を考えても、知識だけではなく、その知識をベースとして、しっかり自分で考え、表現することが大切なのです。夏休みはじっくりと時間を掛けて、じっくり考えて、表現することを学んでほしいと思います。そして、知識を自分で考え表現できる知恵に高めてほしいと思います。

 受験は団体戦とも言われます。もちろん勉強は一人でするものですが、夏期講習などで、友達と切磋琢磨することも必要です。決して一人ではありません。チーム越北として、越北プライドを持って頑張ってほしいと思います。チームで磨き合う。切磋琢磨する環境が大切です。本校にはその環境が整っています。どうか自分を信じ、自分をあきらめないで、自分の周りの全ての人に感謝して頑張って下さい。

(書は、倉澤沙綾先生に書いていただいています。今回は白にスプレーで色を付けて書道パフォーマンスばりの力強さで書いて頂きました、またひと味違います。)


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